2012年5月9日水曜日

Miles Davis「Kind of Blue」

Miles Davis「Kind of Blue」
オリジナル録音 1959年3月2日・4月22日
写真左  SME盤 1997年「Kind of Blue +1」 SRCS 9701
写真右 EU盤 2CD Not Now Music 2012年「Kind of Blue MONO AND STEREO VERSIONS」

今使用しているアンプを購入した時(2003年頃かな?)、「マイルスを聴かないと」と思い購入したモダンジャズアルバムの金字塔。
最初それほどピンと来なかったものの、時々聴いているうちに徐々に中毒症状が発症し、今ではすっかり魅力に取り憑かれてしまった。
年を追う毎に再生回数が増え、ここ3年は1週間に2回程度聴くペース。
つまり年に100回以上聴いていることになる。

現在2種類の「Kind of Blue」が手元にある。
1つは最初に購入し何百回も聴いたソニー(国内)盤「Kind of Blue +1」。
もう1つは昨日タワーレコードで購入した690円の廉価CD。
この廉価CDはナント「ステレオ盤」と「モノラル盤」の2枚組なので、正確には3枚の「Kind of Blue」が手元に有る。

ソニー盤の特徴は、DSDマスタリングの効果か各楽器の輪郭が明確になり高域から低域まで曖昧さが減りスッキリとした音場。演奏のリアルさを感じる。
加えてボーナストラックとして収められた「FLAMENCO SKETCHES (alternate take)」はアルバム全体との調和という意味では確かにボツテイクかも知れないが、生々しさとキレはアルバム収録テイクを上回り迫力を感じる。マイクセッティングの違いか?

一方廉価ステレオ盤は、重心が低く全体に密度の濃い音場。解像度云々より全体の雰囲気・空気感が気持ち良く音楽的。マッキンとJBLの組み合わせで聴いてみたくなる。
※廉価盤の為、怪し原盤かなとも疑いましたが、オリジナルマスターを使用している気がします。

「ソニー盤」「廉価盤」一長一短で甲乙付けがたい。
より高音質のブルー・スペックCDも発売されているので今度買ってみます。

因みに廉価モノラル盤は当方のシステムでは十分な魅力を感じる事はできませんでした。
超ド級のハイエンドシステムで再生すると、モノラル録音でも空間を感じ、特に奥行き感はステレオ以上とか。


0 件のコメント:

コメントを投稿