JAZZやヴォーカルものは、大抵このD/Aコンバータ「TRIODE Luminous 1.0」の真空管バッファで再生しています。
生産終了してから随分経つこの製品、実は良くも悪くも有名。
■良い点
・真空管バッファとMOS-FETバッファ、2系統の異なる出力回路を持つ為、1台で2種類の全く異なるサウンドを再生する。
・特に真空管バッファでの再生音には独特の艶と響きが加わり、またヴォーカルは1歩前で歌う様な中域にハリとナマナマしさを、また全身で感じる低域の押し出し感や弾力感を増す。←僕個人の見解でウチのシステムで使用した場合の感想です。
・茶漉しルックス←僕は好きなので「良い点」。
■悪い点
・真空管バッファ出力に設計か使用パーツに起因すると言われる不具合が有る(メーカーは正式には認めてないと思います)。
■ネット上で言われている(僕の個体でも症状が見られる)不具合の内容
(1)真空管バッファ出力での再生時、曲の冒頭部分のアタックが弱い(立ち上がりが途切れる)。
無音部分のミュート機能が悪く作用し、この現象を引き起こしていると言われています。
(2)真空管バッファ出力での低域の再生音に歪み。
真空管を変更してみたところ、球によっては全体像がスッキリし、コクが減り歪みが増す悪循環から、結局デフォルトのJJ球が良いと判断しています。
この様な症状のためネット上では「ゴミ扱い」の見解も散見されます。
ただ、この真空管バッファで再生する音に嵌ってしまうと、他の機種では物足りなく、しかし聴く度に「立ち上がりの音切れ」や「歪み」にジレンマを感じる如何ともし難い製品なのです。
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